J1序盤戦で目にとまった、今季ブレイクしそうな「4人」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 そして今季のブレイク候補として、最後に若いふたりの名前も挙げておきたい。

 ひとり目は、横浜F・マリノスのFW富樫敬真(とがし・けいまん)。先発出場2試合、途中出場2試合と、これまで全試合に出場(第4節終了時)し、早くも2ゴールを記録している。

 まだ関東学院大在学中で特別指定選手だった昨季も、セカンドステージ第11節のFC東京戦(1-0で勝利)で値千金の決勝ゴールを叩き出すなど、勝負強い。DFに体を寄せられても当たり負けしない強さも備えており、点の取れるポジションへ強引にでも入っていけるのが彼の魅力だ。

 身長は178㎝ながら、ピッチに立つ姿は数字以上に大きく見え、プレーはパワフル。先輩選手からは「おまえは、筋肉とコミュニケーションが取れていない。心と体がバラバラだ」と指摘されているようで、経験不足から能力を出し切れていないが、裏を返せば、まだまだ伸びしろを備えているということでもある。完全にレギュラーポジションを取ったとは言えない立場だろうが、今後も注目しておきたい選手である。

 もうひとりは鹿島アントラーズのFW鈴木優磨。昨季鹿島ユースから昇格したばかりの19歳だ。ルーキーだった昨季、すでに7試合に出場し、2ゴールを記録している。

 鈴木の魅力は181㎝の長身ながら、マルチな能力を備えており、FWとしてだけでなく2列目でもプレーできること。試合展開に応じて、いろいろなオプションに対応できる。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る