2016.03.11

小笠原満男の大志「被災地から多くのJリーガーを生み出したい」

  • 佐野美樹●文・撮影 text&photo by Sano Miki

南相馬市のイベントで地元の子どもたちとサッカーを楽しむ小笠原満男 イベントを終えて、小笠原はこう語った。

「今回の(南相馬市での)イベントに来てくれた子どもたちの中にも、身寄りがいなかったり、いまだ仮設住宅から学校に通っていたりする子がいる。それについては、どうしてあげることもできないけれど、僕らとサッカーをすることで、なんかこう……前に進むっていうか、がんばろうって思ってもらえる力になれたら、うれしいなぁとは思います」

 だからこそ、小笠原をはじめ『東北人魂』のメンバーは皆、試合では子ども相手にも手加減せず、大人気ないと思われながらも全力で対峙する。それが、彼らのこだわりでもある。

「まだまだ厳しい環境下にあるかもしれないけど、ほんと、僕らに続くJリーガー、東北出身のJリーガーが出てきてほしいんですよ。だから、こういうイベントであっても、『プロ相手でもやっつけてやるぜ!』っていう気概や根性を持った子が出てきてほしい。そのためにも、僕らが小さい子どもたちとも真剣に向き合って、少しずつ彼らの意識を変えていってあげられればいいし、『あんな選手になりたい』って思ってもらえるようなきっかけに、この活動がなればいいなって思うんです」(小笠原)

『東北人魂』の活動は今年で5年目を迎え、方向性は固まりつつある。これまでの活動を振り返りつつ、未来に向けて、小笠原が言葉をつないだ。