阿部勇樹は誓う。「優勝して家族に『ありがとう』って言いたい」
最近、阿部はコンディションを維持するために、クールダウンのひとつとして、温水浴槽と冷水浴槽に交互に入る“温冷交代浴”を取り入れている。個人的に一番フィットしたクールダウン法で、疲れが早く抜けるようになったという。
「しかも、リフレッシュになるし、気持ちいいんです」
日々の練習後はもちろん、シーズン中は遠征先のホテルでも、欠かさず行なっている。そしてその時間が、いろいろなことを考える瞑想タイムにもなっているという。
阿部がトッププレーヤーとして、今なお元気で活躍できているのは、そうした自己管理の賜物でもある。加えて、「家族のサポートが大きい」と阿部は言う。
「嫁には、サッカーに集中させてもらっている。食事面でのサポートなども大きいですね。そのおかげで、ケガが少なくなったし、連戦が続いても(体が)耐えられるようになった。
その恩返しですか? それは、僕が結果を出すことだと思う。それで、家族が喜んで、笑顔を見せてくれるのが、僕にとって一番大きなパワーになるんです。今年は、なんとか結果を出して、『ありがとう』っていう感謝の言葉を伝えられたらいいなって思います」
阿部には、8歳と3歳の子どもがいる。ふたりとも、父親の職業がプロのサッカー選手であることを理解していて、応援してくれるという。そんなふたりの子どもに対して、ひとつだけ、阿部なりの子育てにおけるこだわりがあるそうだ。
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