レッズ阿部勇樹が語るタイトルへの思い「絶対、見返してやる」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 またここ数年、レッズは終盤に失速し、タイトル奪取を"目前で逃した"という印象が強い。2014年シーズンは、残り3試合でガンバに敗れ、サガン鳥栖に引き分け、最終戦で名古屋グランパスに負けて、タイトルを逸した。

 昨季も、セカンドステージ残り5戦で、2勝2分け1敗。終盤に4連勝を飾って年間勝ち点1位の座に就いた広島とは、明らかに勢いの差があった。そのため、セカンドステージ第14節でガンバに敗れた試合後には、「(レッズは)今年も終盤戦を迎えて下降線をたどっている」と、ある記者に指摘された。そのとき、阿部が怒りを露わにしたことは、ちょっとしたニュースになった。

「世の中には、そういう見方をしている人が多いなって思っていたけど、自分たちは"下降線......"とは全然思っていなかった。終盤戦に入ってプレッシャーを感じたこともないし、(そんなことを周囲で)『また言われているなぁ』くらいの感じだった。言いたいことは言ってもらってもいいんですけどね。

 でも自分たちは、そういうことを言う人たちを『見返してやる!』という気持ちでやってきた。今年は、よりその気持ちが強くなっています。絶対、(見返して)やりますよ。それでもまた、終盤戦になると、いろいろと書かれるんでしょうけどね(笑)」

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