U-23主将の遠藤航は、レッズにどんな「化学反応」を起こすのか (6ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 自らの成長のためだけではない。レッズにタイトルをもたらすために来た、という気概も持っている。

「レッズへの移籍を決めたとき、浦和の“サッカーの歴史”といったビデオを見せてもらったんです。それを見て、浦和はサッカーが根づいている街だなって改めて思いましたね。その分、結果を出さないと厳しい声が飛んでくるけど、それを背負って戦うのが、僕らの役割だと思う。タイトルを獲らないといろいろと言われる中でプレーできるのは、すごく成長できる環境だと思うので、タイトルを獲って、(そういう環境を与えてくれた)サポーターや監督、スタッフのみんなに恩返しをしたいですね」

 遠藤が自ら選んだ背番号『6』は、20年間レッズひと筋でプレーしてきた“レジェンド”山田暢久が背負っていたものだ。その『6番』を引き継ぎ、タイトル奪取に貢献するには、ただ守備の強さをアピールするだけでは物足りない。尊敬する阿部の後継者として、リーダーシップをとってプレーすることが求められる。それぐらいの存在感を示すことができれば、自身の成長はもちろん、レッズに10年ぶりの歓喜をもたらすことができるはずだ。

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