U-23主将の遠藤航は、レッズにどんな「化学反応」を起こすのか

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 レッズのサッカーでは、ボランチのプレーが生命線となる。攻守の切り替えにおいて、ボランチが瞬時に、うまく立ち回らないと、守備にも、攻撃にも大きな影響を及ぼす。特に攻撃では、前線に多彩なタレントがそろい、それぞれの個性やスタイルをきちんと把握していなければ、彼らを生かすことが難しくなってしまう。遠藤の能力からすれば、無難にはこなせるだろうが、阿部や柏木との違いをどれだけ見せられるのか、というと微妙なところだ。

 スタメンとしての定位置を考えるならば、やはり3バックの一角だろう。鹿児島・指宿キャンプでは、槙野や森脇らが中央のリベロのポジションに入るなど、最終ラインの人選は確定していない様子だった。

「現状だと、僕の特性である守備の強さを生かせて、チームに早くフィットできるポジションを考えると、3バックの右かなと思います。湘南でもやっていましたし、やりやすい。真ん中のリベロの位置も、湘南ではやったことがあるので、ボランチよりはスムーズに適応できると思います。

 ただ、湘南とは攻撃のやり方がかなり違いますからね。湘南は縦に速いサッカーですけど、レッズではボールをしっかり保持して、後方からパスを回して組み立てていく。最終ラインでも、よりビルドアップでの貢献が求められる。そこでも自分の持ち味は出せると思うけど、監督が僕に求めているのは守備面だと思うので、そこはブレないようにやっていかなければいけない」

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