本命はどこか。福田正博が分析する今季J1優勝を争う6チーム (3ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 今シーズン、私がもっとも注目しているのが、ガンバ大阪だ。今シーズンは本拠地が新設の市立吹田サッカースタジアムになったことに加え、あの素晴らしいピッチでワクワクするような攻撃サッカーを展開してくれる予感があるからだ。

そう考える根拠が新戦力のアデミウソンの加入だ。昨年横浜F・マリノスでプレーして8得点の成績を残したが、ブラジルU-17、U-23などの各世代代表に選ばれたFWの高い技術力は、G大阪のスタイルでさらに輝きを放つはずだ。

昨年はチーム事情もあって独力でゴールに向かうシーンも多かったが、アデミウソンは味方を使い、使われながらプレーすることもうまい選手。G大阪には遠藤保仁をはじめ、味方とスペースを使うのがうまい選手が揃っているだけに、パトリック、宇佐美貴史らと組む前線の一角として、アデミウソンがどれだけゴールを決めるかを想像すると楽しみでならない。

もうひとつ、藤本淳吾(前・横浜FM)の加入にも注目している。G大阪には左利きの選手が少ないだけに、貴重な存在になるはずだ。ここ数年は不本意なシーズンが続いたが、藤本が輝きを放った清水時代に監督だった長谷川健太監督のもとで、再び躍動する姿を見せてくれることを期待している。

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