「昇格請負人」石﨑監督が描く、モンテディオ山形J1復帰の野望 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

「攻守ともにまだまだ課題がある。すべてを開幕までに修正できるとは思わないが、いい課題が出たので、自分たちのよさを出せる仕上げをしていきたい」

 石崎監督と言えば、過去に3度、J2のクラブをJ1昇格に導いた経験を持つ、言わば“J1昇格請負人”(06年に柏、11年に札幌、14年に山形を率いてJ1昇格)。長いシーズンをどう戦うことが、J1昇格につながるかを知り尽くしている。だからこそ、「(今日は)勝っても勝ち点をもらえるわけではないから」と、敗戦にも納得の様子を見せる。

 確かに、結果ばかりでなく、内容的に見ても勝利に値していたのは大宮のほうだった。だが、チーム作りはまだ道半ばであることを考えれば、山形にとっても案外悪い試合ではなかったのではないだろうか。石崎監督は言う。

「(地元・山形で練習ができず)合宿が長くなり、選手は精神的な疲れもあるのではないだろうか。だが、それは北国のチームのさだめ。(開幕までの)2週間でうまく改善できたらいい」

 1年でのJ1復帰を目指す戦いは、まもなくその幕が切って落とされる。

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