2016.02.05

サッカー五輪世代で「リオ経由ロシア行き」を実現できる選手は誰か?

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

 浅野拓磨(広島)は、昨年の東アジアカップで日本代表に選出され、クラブワールドカップにも出場して活躍したが、W杯ロシア大会の出場権をかける今年のアジア予選でも戦力になると思わせるだけの力を見せてくれた。

 浅野はスピードが持ち味の選手だが、その武器をゴールを奪うために使えるようになったことが大きい。そのため、カウンター狙いの展開以外でも起用できる。なにより、シュートセンスが抜群だ。決勝の韓国戦で決めた同点弾は、相手GKのポジショニングや構えは万全だったが、少し浮かしたシュートを打つことでその守備を打ち破った。

 シュートを浮かすと、ゴールマウスを外す確率が増すので転がして打ちたくなるものだが、それはGKも読んでいる。そのため、GKの顔の横あたりの肩口を抜くイメージで浮かすと決まりやすいのだが、それをあの大舞台でできるあたりに、浅野の非凡さが表れていた。

 このほか、久保とともに、海外組として期待された南野拓実(ザルツブルグ)は、すでにA代表入りも果たし、その才能は疑いようもない選手だが、今回は周りに合わせようと意識しすぎたのかもしれない。もっと「自分らしさ」を出しながら、チームを牽引できるようになってほしい。