高校サッカー選手権、実力校が激突する準決勝「4校のキーマン」 (6ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)
  • photo by Shingo Ito/AFLO SPORT

 そんなチームの象徴となるのが、キャプテンのMF宮原直央(みやはら・なお/3年)。昨年度準優勝の前橋育英(群馬県)と対戦した準々決勝では、相手のシュートをゴールライン手前で辛うじて防ぎ、チームの勝利に貢献した。宮原は言う。

「パスが相手に渡った瞬間、あそこにシュートが来ると思った」

 宮原はそれほど危険察知能力に優れた選手。さらにチームメイトが、「人間的にも、サッカー的にもパーフェクト」と評するほどの存在で、まさにチームの精神的な支柱である。彼がピンチの芽を未然に防ぐことができれば、少ないチャンスを生かす機会も必ず訪れるだろう。

 試合のポイントは、ロングスローという“飛び道具”を持ち、総合力で勝る青森山田の攻撃を、國學院久我山がどこまで粘って守り切れるか。青森山田が先手をとるようだと一方的な展開にもなりうるが、終盤までスコアが動かなければ、どちらに勝利が転んでもおかしくない。

 いよいよクライマックスを迎えようとしている高校サッカー選手権。真の実力校同士がしのぎを削る準決勝2試合は必見である。

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