ファン注目。今年の高校サッカー界を占う「ニューバランスカップ」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada masaki photo by AFLO

 その他にも帝京(東京)、静岡学園(静岡)、滝川第二(兵庫)といった、過去に高校選手権で優勝を果たした実績を持つ強豪校が名を連ねており、今回も各校が刺激し合える充実の大会となることは間違いない。

 また、この大会が普通の大会と異なるのは、大会中に多くのフレンドリーマッチが組まれ、参加校が多くの試合を経験できることである。全48校が各4校12ブロックに分かれて1次リーグを行い、各ブロックの1位と2位のうち成績上位の4校(計16校)が決勝トーナメントに進出するが、仮に1次リーグで敗れたとしても、敗れた高校同士でフレンドリーマッチが行なわれるのだ。これこそが、全16面ものグラウンドを持つ時之栖スポーツセンターで開かれる大会ならではの“特典”であり、強化研修大会として長く続けられている理由であろう。

 毎年数々のドラマを生む高校選手権だけでなく、高校サッカー界における“もうひとつの冬の風物詩”、ニューバランスカップにも注目したい。

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