来季のためにも天皇杯を。無冠の浦和・ペトロビッチ監督が燃やす執念 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 奇しくも天皇杯決勝の相手は、Jリーグチャンピオンシップ準決勝で苦杯をなめさせられたガンバ。2015年シーズンのラスト一冠をかけた舞台としては、最高の状況が整った。ペトロビッチ監督は言う。

「チャンピオンシップでガンバに負けたことはレッズファミリー全員にとって痛い出来事だったが、我々が痛みから立ち上がって戦っている。いい薬になるのはカップを手にすることだ」

 天皇杯獲得は、今の浦和にとって単なる勲章にとどまらない。来季、悲願のリーグ優勝を成し遂げるための大きな“武器”となりうるものである。

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