イラン戦で判明。日本代表の最大の課題は「パススピード」 (4ページ目)

 この20数年でサッカーを取り巻く環境が整った日本サッカー界にとっても、さまざまなコンディションでプレーできる選手を育てるのは、育成の課題だ。

 もちろん、育成年代ではない日本代表であっても、イラン戦のようにさまざまな環境での試合を経験し、それに適応しなくてはいけない。前回W杯のアジア予選を戦った選手たちは、その経験を現在の日本代表に還元し、また、今回初めてW杯予選を戦っている選手たちはイラン戦で得た経験を今後に生かしていくことに期待している。

 そして、長い芝であっても、水が撒かれていなくても、それをものともせず、速いパスワークという日本の特徴を最終予選でも発揮してほしい。

 まずは11月に控えるW杯2次予選、シンガポール、カンボジアとのアウェー2連戦の勝利は必須だ。勝ち点を積み上げて、来年3月にホームで行なうW杯2次予選の最終2試合につなげてほしい。

プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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