J3レノファ山口、まさかの快進撃に山口県民が大熱狂!

  • 姜誠●文・写真 text & photo by Kan Son

 地元の大学生らもレノファ支援に乗り出した。山口レノファ学生団体「RISU」の奥田真成代表(山口大3年)が声を弾ませる。

「レノファの職員は10人ほどで、手が足りない。そこでゲームのたびに会場設営などをボランティアで手伝っています。8月15日のゲームには心を動かされました。競技場のスタンドがオレンジ一色に染まって、うねりのような応援の声が上がった。これまではゴール裏のサポーターが声を出すくらい。以前とはまったく違う光景を見て、レノファを通じて多くの県民が集まっているんだと実感しました」

 レノファ人気が盛り上がるにつれ、試合開催日になると、山口市内の国道9号がサポーターの車列で渋滞するという現象も起きている。

「おらが県の、おらがチームを県民一丸となって応援する。それが地域をつくり、地場の経済を活性化するということを、やっと山口県民は体験しようとしているんです。プロスポーツ空白県だった山口にとって、レノファは本当にありがたい存在なんです」 (小林訓二専務理事)

 本州最西端のちっぽけなクラブが挑むJ2、そしてJ1への夢。山口県民の熱狂はやみそうにない。

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