2015.09.17

日本代表で香川真司が「らしさ」を取り戻せた最大の要因は?

  • photo by Fujita Masato

 その香川の能力を最大限生かすには、強引にドリブルで仕掛けてシュートを狙う宇佐美や原口のようなタイプとの組み合わせが必要になる。そうした選手と連係しながら速いテンポで攻撃を組み立てることで、香川らしさは日本代表でもさらに発揮されるだろう。

 また、トゥヘル監督を迎え、昨シーズンのクロップ体制下での素早いカウンター主体から、ボールを保持して相手を押し込む展開が多くなったドルトムントでプレーすることで、香川が代表にもたらすメリットもある。

 W杯アジア予選では、日本は引いて守りを固める相手と対戦することがほとんどだ。その守りを崩してゴールを奪うことは、簡単なことではない。そして、守備的な相手を崩すことに慣れていないと焦れてしまい、安易にゴール前に放り込むなど単調な攻撃になりがちだ。

 そうした局面を打開するために、日本代表のトップ下で攻撃を司る香川が、ブンデスリーガで守備を固める相手を押し込んで戦うスタイルを経験し、さまざまな攻撃のアイデアを蓄積できていることは、日本にとって確実にプラスになる。

 日本代表は10月8日にオマーンでシリアとW杯2次予選を戦うが、メンバーはアフガニスタン戦からほとんど変わらないはずだ。選手同士の相互理解を深めながら、チーム全員で日本の攻撃力に磨きをかけていってほしい。


福田正博 【フォーメーション進化論】>>>

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