福田正博が解説。アフガニスタン戦で日本がゴールを量産するには? (4ページ目)

 さらに、守備に人数を割く相手に対してパスだけで崩すのは限界があるため、両サイドにドリブラーを入れる手もある。DFの人数が多くてもペナルティエリア内に強引に侵入していくドリブラーは相手にとって脅威となるうえ、今の日本には宇佐美貴史や原口元気というドリブルが武器のアタッカーがいるだけに、彼らを先発で起用してもいいのではないか。実際、カンボジア戦では宇佐美と原口が投入されてから、日本代表の攻撃は活性化していた。

 柴崎や宇佐美ら、W杯ブラジル大会後に台頭してきた若手が、溌剌としたプレーで日本をゴールラッシュに導くことが、日本中のファンが求めていることではないだろうか。

 ハリルホジッチ監督には今回のアフガニスタン戦や10月のシリア戦、さらにはそれ以降も続く試合で、そうした若手の積極起用をしながら日本代表を勝利に導いてもらいたい。

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プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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