2015.09.06

なぜ日本代表はカンボジアから3点しか奪えなかったのか?

  • photo by Fujita Masato

 4-2-3-1のワントップは岡崎慎司。3の両サイドは右が本田圭佑、左に武藤嘉紀。引いて守る相手に対して、高さが特長のFWやドリブラーを起用すればアクセントになって効果的であり、そのことを知識と経験が豊富なハリルホジッチ監督が考えないはずはない。にもかかわらず、ドリブル突破が得意な宇佐美貴史や原口元気を先発で使わず、GKの西川周作と武藤以外はW杯ブラジル大会と同じメンバーを起用した。

 つまり、本来は勝負にこだわってさまざまな策を講じる監督が、「代表経験の浅い選手を使って再び勝ち点を取りこぼしたら……と考えるほど追い込まれている」と思ってしまうような先発メンバーだった。

 そのため、今回招集した選手たちの長所を生かすための布陣を考える余裕もなかったのではないか。そして、監督が感じていたプレッシャーは、選手にも伝染していたのではないだろうか。とくに前半、「ゴールを奪わなくては」というプレッシャーから日本は本来の動きが見られなかった。

 9月8日には、次のアフガニスタン戦がイランのテヘランで行なわれる。その試合では、余裕をもって多くのゴールを決める日本代表を見たい。

 日本の個の力は、ブラジルやアルゼンチン、ドイツやスペインなどの強豪国より劣るのだから、ハリルホジッチ監督には、チーム力を最大限に引き出すために、日本人選手個々の長所を生かして、それをうまくまとめるマネジメント力を発揮してもらいたい。

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