レイソル工藤壮人がブラジル代表加入の広州恒大に宣戦布告 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by AFLO SPORTS

 この夏、広州はパウリーニョ、ロビーニョという現役のブラジル代表選手と電撃的に契約。そして監督にはブラジルW杯でセレソンを率いたフェリペ・スコラーリを招聘している。7月にはドイツ王者バイエルン・ミュンヘンと親善試合を行ない、劣勢は否めなかったものの、GK曾誠がビッグセーブを連発し、鋭いカウンターで得点機も作り、0-0で引き分けた(PK戦で黒星)。

「バイエルン戦は個人的に見ました。パウリーニョが中盤で右に左に激しく動いて、守備のフィルターになっていましたね。バイエルン相手でも、十分に通用していましたよ」

 工藤はそう言って警戒を強める。

「2年前、広州とはACLの準決勝で当たって、(1レグは4-1で負け、2レグは4-0と敗れた)"片付けられた"という感じでした。特に(2レグの)中国の試合ではなにもできなくて。中国の選手はフィジカルが強いんですが、やはり3人の外国人選手(エウケソン、ムリキ、コンカ)にやられた感じでした。その点、(今も主力である)エウケソンの方が名前のあるロビーニョとかよりも怖いですよ」

 エウケソンは直前のリーグ戦でケガをしたとの情報があり、1レグは欠場が見込まれる。だが代わりにロビーニョが登録メンバーに入ると噂される。「ロビーニョはチームにフィットしていない」と囁かれるが、腐っても鯛、ロビーニョは今なおロビーニョである。

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