第2ステージ開幕直前。新助っ人外国人の「あたり」「はずれ」

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 ブルーノ・ジバウはパルメイラス育ちで、すでにトップデビューも果たしていた期待のホープ。司令塔的ボランチとして大きな期待を寄せられたが、出場はわずか1試合で退団。また、テクニックとスピードに優れたFWとして注目されたウィリアム・エンリケも、チームに馴染めないまま帰国した。

 もっとも、「はずれ」に終わったのは彼らだけの問題とは言えず、むしろ開幕から白星が遠ざかり、2ヶ月足らずで樋口靖洋監督が退任するという事態に陥ったクラブ側の責任も大きい。そういう意味では、彼らにとっては不運な来日だったとも言える。

 同じく、ベルマーレに新加入したブラジル人FWブルーノ・セザル(29歳)も期待外れに終わった助っ人に数えられるだろう。7試合に出場しながら、1ゴールも挙げることなくファーストステージの途中で退団を余儀なくされている。また、ここまで8試合1ゴールのFWアリソン(19歳)も活躍できずに苦悩中。セカンドステージで巻き返せるかが注目される。

 そして、鹿島アントラーズに新加入したブラジル人FWジネイ(31歳)も、期待通りの活躍ができていない助っ人のひとりだ。

 スペインでプレーした経歴も持つベテランは、契約前のメディカルチェックで発覚した故障が完治するのを待って、満を持してデビューした期待のアタッカーだった。ところが、デビュー後も故障が度重なり、ここまでの出場はわずか4試合。プレー時間222分で1ゴールという数字は確率的には悪くないが、セカンドステージを万全の状態で戦い抜けるかは微妙なところだ。FWダヴィ復帰までの即戦力としては、「はずれ」の烙印を押されても仕方のない状況にある。

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