第2ステージ開幕直前。新助っ人外国人の「あたり」「はずれ」 (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 本来のポジションは1.5列目もしくは2列目で、ワンタッチ、ツータッチで周りを生かしながらチャンスメイクするのが最大の特長。しかし、FWに故障者が続出したマリノスでは1トップを務めることもあり、ここまで4ゴールをマークするなど、得点能力も兼ね備えていることを証明している。

 後半戦からは大黒柱のMF中村俊輔との共演が待っているだけに、ふたりの創造力がどのように融合するかは、マリノスファンならずとも注目が集まるところ。ディエゴ・フォルラン(元セレッソ大阪・ウルグアイ代表)が去った今、タレント性という点において最も質の高い助っ人と言えるだろう。

 逆に、ブラジル時代はほとんど無名だったにもかかわらず、予想外のヒットとなっているのが、川崎フロンターレのDFエウシーニョ(25歳)だ。もともとは右サイドバックが主戦場で、プレースタイルは超攻撃的。足もとの技術に優れ、正確なキックを武器とするため、守備よりも攻撃で実力を発揮するタイプである。

 それもあってか、チームが3-4-3(または3-4-1-2)を採用するときはウイングバック、4バックを採用するときはサイドハーフを務めることもあり、攻撃における重要なアクセントとなっている。しかも、第15節~第17節と、ファーストステージ終盤で3試合連続ゴールを決めるなど、得点力も上昇中。相手ペナルティエリア付近で「違い」を見せるようになってきたため、セカンドステージではDF登録ながら攻撃的MFとして活躍しそうな気配が漂っている。

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