福田正博が分析する日本代表FW。ベストの人選と布陣は? (3ページ目)

  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 次に中央のワントップだが、ここは岡崎慎司で決まりだ。岡崎の控えは豊田陽平や大久保嘉人、大迫勇也、川又賢碁らが候補だろう。豊田、大久保はあらゆる点で完成されているFWで、大迫、川又はこれからが楽しみな選手。いずれも、ピッチ上でファイトできるFWだ。

 それでも、所属しているクラブの環境を考えると、世界のトップに近い環境に身を置いているのが岡崎であり、やはりその経験値や実績を上回るセンターフォワードは見当たらない。センターバックと同様、センターフォワードはペナルティエリア内で身体をぶつけ合うことが多いポジションであり、体力的にほかのポジションより消耗しやすい。その点を考えても、ブンデスリーガで今シーズン12ゴールを決めた岡崎は、より高いレベルで、環境に適応して成長を続けているといえる。 

 このように現在の日本代表の攻撃陣の顔ぶれを見ていくと、「4-2-3-1」のほうが、よりハマるのではないかと私は思っている。なぜなら、ワントップ以外の2列目とサイドの選手層が厚いからだ。

 4-2-3-1の場合、トップが岡崎、トップ下に香川、右が本田、左が宇佐美、もしくは武藤、乾。またはトップ下に宇佐美という選択があってもいいかもしれない。その場合、左は香川。そういうバリエーションが増えることは、チームにとって刺激になり、競争意識も生まれてくるはずだ。

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