日本代表の弱点であるDFラインのベストな組み合わせは? (2ページ目)

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 それらをふまえていくと、日本にはまだ世界トップレベルのセンターバックが少ない。そんななか、吉田麻也はプレミアリーグのサウサンプトンで経験を積んでおり、高さ、強さに関して世界でやっていける選手のひとりだ。もちろん、森重真人にも期待したい。槙野智章も3月の親善試合でポテンシャルを見せてくれた。身体的にも技術的にも国際舞台で十分やっていけると思うし、彼らは前に出ていく推進力を持っている。

不動のセンターバックとして存在感が増している吉田麻也不動のセンターバックとして存在感が増している吉田麻也 そこに、来年のリオ五輪を目指す世代が、どこまで割って入ってこられるかがポイントになる。W杯ブラジル大会では、ロンドン五輪に出場した吉田(オーバーエイジ枠で出場)や山口蛍が、W杯南ア大会では本田圭佑ら北京五輪世代が入ってきたように、下の世代の突き上げがないとチームは活性化しないし、停滞する。たとえば、15年ほど前のドイツ代表や、W杯ブラジル大会のブラジル代表は新陳代謝がなく停滞してしまっていた。

 私が期待している若手は、リオ世代の植田直通(20歳)、岩波拓也(20歳)のふたり、さらには22歳の昌子源だ。とくに植田と岩波は、U-17代表のころから将来を嘱望されている逸材で、U-17W杯ではベスト8でブラジルに負けたが、その時から注目している。彼らは足もとの技術もあるし、フィードもできる、そして身体の強さも高さもある。彼らがもっと成長して吉田や森重を脅かす存在になってくれることに期待したい。

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