福田正博が遅咲きのアタッカー・武藤嘉紀に期待すること (3ページ目)

 最近、武藤はチェルシーへの移籍が取り沙汰されているが、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は以前、日本人選手が欧州リーグで活躍する可能性についてこう言っていた。

「日本人はヨーロッパのリーグで十分通用する。ただ、2、3試合連続して高いパフォーマンスを維持できる体力があるかどうかが問題だ」と。それはつまり、筋骨隆々の外国人選手と渡り合っていけるだけのタフさと身体の強さが不足しているということを意味している。

 その日本人選手のウィークポイントを克服するためには、体幹の強化はもちろんだが、同時にリカバリーとコンディショニングも重要になる。中2日、中3日のハードスケジュールのとき、屈強な重量級の外国人選手よりも、小柄な軽量級の日本人選手のほうが、ダメージを受けたあとの回復スピードが遅い。

 そのため、小柄な日本人ならではの緻密なコンディション調整を、武藤も含めて日本人選手は考えてやっていくべきと思うし、これはこれからもっと研究しなくてはいけない分野だろう。

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