湘南・山田直輝の決断「浦和から出ることは悩まなかった」
「この1年かけて、前の自分に戻るんじゃなくて、新しい自分を成長させられるようにと思って、今はやっています」
新天地に渡って2カ月あまり。まだ「新しい自分」を語るのは早過ぎる。それでも、山田は湘南での充実した日々をかみしめるように、力強く語った。
「間違いなく前には進んでいると思っています」
なるほどトレードマークでもある童顔は心なしか頬のあたりがシャープになり、精悍さが増した。文字どおり“ひと皮むけた”印象だ。
「よく言われます(笑)。(J1開幕戦のときに)浦和の人たちにも『絞れたな』って言われましたから。でも、体重には特に変化がないし、自分ではよくわからないんです」
若き才能は、雌伏のときを経て、再び成長の階段を上り始めている。
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