柴崎、武藤に続く日本代表の新戦力!? 湘南・遠藤航に注目 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO SPORT

 リオ五輪への第一関門となるのは、今年3月にマレーシアで開催されるアジアU-23選手権予選。これを勝ち上がると、来年1月に開催予定の本大会(開催国:カタール)へ進むことができる。そこで上位3カ国に入れば、念願の五輪出場となる。

 遠藤がU-22代表で努めるのは、主にボランチ。本職はDFであり、当然高い守備力を備えているうえに、攻撃の組み立てにおいても才を見せる遠藤は、このポジションに最適な選手。試合の流れによってはセンターバックに下がることもできる自在性は、チームにとって貴重な武器となる。

 2年ぶりに戻ってきたJ1で、そしてU-22代表で、今季活躍が期待される遠藤。充実のシーズンを送るために、まずは湘南での活躍が不可欠だ。

 遠藤が優れたパフォーマンスを発揮することは湘南の躍進につながり、湘南の躍進がまた、遠藤の存在を際立たせてくれるはずだ。となれば、当然その先にはU-22代表ばかりでなく、A代表も見えてくる。

 昨季のガンバ、2011年の柏レイソルと、最近では昇格1年目のクラブが優勝することも珍しくないJ1。昨季J2での記録的な独走優勝を手土産にして、2年ぶりにJ1に復帰してきた湘南とともに、この若きDFに注目したい。

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