遠藤保仁が語る「新生ガンバ、逆転優勝への条件」 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 そのためには、遠藤がポイントに挙げた“3本勝負”の3本目、次の川崎戦が大きな山場となりそうだ。

 打ち合いになることが多い川崎戦。今度も同様の展開が予想されるが、守備力が増した今のガンバであれば、それは好都合と言える。唯一不安なのは、警告累積で今野が出場停止であることだが、遠藤は強気にこう答えた。

「川崎とは、ナビスコカップ準決勝でも2試合やって、3試合連続で対戦するというやりにくさはある。でも、それは相手も同じだから、気にしても仕方がない。どのみち、(優勝するためには)オレらは勝つしかない。コンちゃんの不在は、代わって出た選手がしっかりと穴埋めしてくれるはず。とにかく、相手のいいところを消しながら、今の自分たちがやれていることをきちんと出せば、勝ち点はついてくると思う。

 浦和は手堅いし、大きく崩れるとは思えない。だから、オレらがひとつでも負けると、浦和との差が広がってしまう。そうならないように、直接対決がある11月まで(第32節/11月22日)、我慢強く戦って、負けずに食らいついていきたい。オレらが勝ってプレッシャーをかければ、相手の状況次第だけど、必ずチャンスが生まれてくると思う」

 ナビスコカップ準決勝で川崎を破って、決勝進出を果たしたガンバ。熟成されつつある新たなスタイルで、再び川崎を撃破できれば、リーグ優勝への視界はさらに広がるはずだ。

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