2014.07.29

世界を体感した山口蛍の覚悟「Jでも個の力は伸ばせる」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

「僕は、Jリーグでも成長できる部分はあると思います。W杯を経験して思ったのは、“うまい”だけでは勝てないということ。技術的には日本人のほうがうまいと感じたし、だからこそ、多くの日本人が海外でプレイしていると思うんです。でもW杯では、日本人より下手でも、活躍している選手が多かった。それは、勝負どころの見極めというか、判断力が的確だからだと思う。ここは行かなければいけない、というところにはしっかり行けるとか、そういう状況に応じたプレイがきちんとやれることが重要だな、と感じた。それは、Jリーグの中でもやっていけることかな、と思っています」

 ロシアW杯に向けて、日本代表はハビエル・アギーレ氏(メキシコ)の新監督就任が決まった。元ボランチ出身の監督だけに、ボランチの選手への要求は非常に高いと聞く。山口は、アギーレ監督について、どんな印象を持っているのだろうか。

「インターネットの情報でしか見ていないので、そこまで詳しくは知らないですけど、以前(アギーレ監督が指揮する)エスパニョール(スペイン)の試合を見た印象では、チームにハードワークを求めている感じがしました。あと、アギーレ監督は(自分と)同じポジションの出身で、勉強になることも多いと思っています。リーダーシップとかも、学ぶことができたらいいかな、と思いますね。まあ、またイチからのスタートなので、まずはしっかりアピールして、常に代表に入って、試合に出られる存在になっていきたいと思います」

 9月5日には、アギーレ新監督の初陣となるウルグアイ戦も決まった。いよいよロシアW杯に向けて、新たなスタートが切って落とされる。

「同世代でロンドン五輪組のキヨくん(清武弘嗣/ハノーファー)とかと、次のロシアW杯では『自分たちが中心になってやる』と誓い合ったし、そのメンバーで出たいと思っています。でも、そのためには、今のままではダメだと思う。重要なことは、常に100%の力を出せるようにすること。今、自分のスタイルを変えることはできないけど、それを維持しながら、毎試合、安定感のあるパフォーマンスを発揮しなければいけない。それは、すべて自分次第だし、自分がどれだけ高い意識を持ってやれるかどうか、だと思っています」

 山口は、今後すべきことは十分に理解している。あとは、Jリーグのピッチで答えを出していくだけである。

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