ふたりの漫画家がW杯で目撃した「日本人らしい」サポーターとは? (5ページ目)

とり・みき 昨日シュラスコを食べにいったときに、テーブルごとにいろんな国から来ている人たちがいて、それぞれの国の応援を変わりばんこで盛り上がりだした時は楽しかったですね。

ヤマザキ そっちがやったら、「じゃあ今度うちね」みたいな感じで。

とり・みき そうそう。

ヤマザキ 平和を感じました。どうしても国同士で競いたくなったら、戦争するんじゃなくてサッカーで勝負すればいいんじゃないの、ギリシャでオリンピックが誕生したみたいに......なんて事まで思ったりして。シュラスコのレストランではさまざまな国の人達がみんな一緒に試合を見ながら、自然に応援している。無理もしていないし、変に寛容を気取ってもいないし、ゆとりを感じさせるというか、とても自然でいいなあと思いました。

とり・みき Jリーグでも、試合が終わると相手チームのサポと酒場で一緒になって、わりと仲良く飲みながら話したりすることがあるんですが、そういうことが世界規模で行なわれているような印象でした。

ヤマザキ それはやはり、現地に赴いた時ならではの醍醐味ですよね。

とり・みき でも、今まで僕が言ってきたようなことは、しょっちゅうJリーグを観に行くファンなら、言わずもがなで身についている当り前のことばかりなんですよ。

ヤマザキ Jリーグは、本来サッカー好きが行くところだから。

とり・みき ワールドカップはそうじゃない人もたくさん見に来たり、競技場へ行ったりするから、ちょっと違和感も出てくるのだと思います。でも、こういう機会にナマのサッカーを観始めるのはいいことだから。

ヤマザキ Jリーグに学ぶところは沢山ある、ということですね。

とり・みき
 W杯を機会に地元のクラブの試合にも足を運んでほしいですね。

ヤマザキ 美しくまとまりましたね。

とり・みき そうですね(笑)。

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