西川周作が断言「浦和でタイトルを獲る。それが自分の使命」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹、山添敏央●撮影 photo by Sano Miki,Yamazoe Toshio

――また、西川さんを含めて、広島から移籍してくる監督や選手が多いという現状を、決して快く思わない浦和のサポーターもいると思います。

西川 僕の耳にもそういう声は実際入ってきますけど、そう思う方がいるのなら、自分たちのプレイで結果を残すしかない。シーズンが終わったとき、そういう方たちの思いが変わっていたらいいと思うし、変える自信もあります。そのために一試合一試合、謙虚に戦っていければと思います。

――そうしたすべてのことを含めて、Jリーグ屈指の人気を誇るクラブでプレイすることのプレッシャーというのは、やはり大きいのではないですか。

西川 そうですね。でも、このチームに来たからには最低限何かタイトルを取らなきゃいけないし、自分もそのために浦和に来ましたから。タイトルはいくつ取ってもうれしいものですし、レッズが取ることでJリーグはもっと盛り上がるはず。それくらい大きな影響力のあるチームだと思ってプレイしています。

 広島で連覇を果たす過程において、西川が手にした自信や経験は極めて大きなものだ。それだけに今回の移籍は、決して楽な決断ではなかったはずである。

 だが、彼の言葉からうかがえたのは、「今の自分にとって何が必要で、何をすべきなのか」を冷静に考えたうえで、最終的に決断は迷いなく下されたということ。そして、今は浦和にタイトルをもたらすべく、自分の持てる力をすべて注ぎ込んでいるということだ。

「広島のことは常に意識しています。絶対に負けたくない」と語る西川が思い描くクライマックスは、古巣の3連覇を阻止し、浦和を頂点へと導くことである。

インタビュー(2) 日本代表編 >

  西川周作(にしかわ・しゅうさく)
1986年6月18日生まれ。大分県出身。浦和レッズ所属のGK。大分トリニータU-18→大分トリニータ→サンフレッチェ広島。Jリーグ通算263試合(2014年5月2日現在)。2012年、2013年ベストイレブン受賞。2005年U-20W杯(ベスト16)、2008年五輪(グループリーグ敗退)代表。2009年10月8日vs香港(6-0)で日本代表デビュー。Aマッチ出場12試合0得点。身長183cm、体重81kg。血液型AB

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