Ｊ１開幕！ プロが予想する優勝候補は、川崎Ｆと柏 (3ページ目)

渡辺達也氏
（サッカージャーナリスト）

優勝　柏レイソル
２位　浦和レッズ
３位　アルビレックス新潟

　有力チームに挙げられる各チームを見て、最も減点材料が少ないのが、柏レイソル。各ポジションに的確な補強をして、戦力の充実度はピカイチ。そのうえ、ＡＣＬがないのが大きい。昨季はＡＣＬで奮闘（ベスト４）していたけれども、今季はリーグ戦に全力を注いでくるだろうから、優勝はレイソルで“鉄板”なのではないか。

　チーム力を考えれば、レイソルに続くのはサンフレッチェ広島だと思うが、２位は浦和レッズ。ＧＫ西川周作（サンフレッチェ広島→）を獲得して、失点も減るだろうし、足もとがしっかりしている西川からのビルドアップで攻撃力もアップするはず。おそらく、２シャドーの一角を担うであろう新加入のＦＷ李忠成（サウサンプトン／イングランド→）の得点力にも期待したい。いい選手を毎年獲得しているわけだから、もう結果を出さなければいけないと思う。

　３位は、少しひねってアルビレックス新潟。昨季、後半戦17試合だけを見れば１位という結果を純粋に評価したい。圧巻なのは、ボランチのレオ・シルバ。攻守両面で効いていて、その仕事ぶりには目を見張る。彼を中心に、今季もＦＷ川又堅碁ら攻撃陣が爆発すれば面白い。ダークホースは、一昨年ノーマークで５位という結果を残したサガン鳥栖。昨年は他チームに警戒されてリーグ戦では苦戦したものの、天皇杯で４強入り。一昨年の再現があっても不思議ではない。