J1開幕! プロが予想する優勝候補は、川崎Fと柏 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Fujita Masato

平野 孝氏
(解説者。元日本代表、名古屋グランパスなど)

優勝 川崎フロンターレ
2位 柏レイソル
3位 サンフレッチェ広島

 昨季3位に浮上した川崎フロンターレを優勝に推す。最大の強みは、昨季得点王のFW大久保嘉人、昨季12ゴールのFWレナト、そして昨季は負傷もあって不本意な結果に終わったものの、今季は活躍が見込めるFW小林悠と、ふた桁得点が期待できる選手が3人いること。MF中村憲剛という配球役がいて、彼ら4人が絡んだ攻撃は相手にとってかなりの脅威になる。また、昨季は開幕6戦勝ち星なしという形で出遅れたので、今季はその反省を生かして開幕からきっちり結果を出してくるはず。そこで好スタートが切れれば、リーグはもちろん、ACLでも上位進出が期待できると思う。

 2位は、柏レイソル。昨季はリーグ戦こそ10位に終わったが、ナビスコカップを制して、ACLでも準決勝まで勝ち進んだ。実力があることは間違いなく、ACLがない今季は上位に食い込んでくるはず。フロンターレ同様、新加入のFWレアンドロ、FW工藤壮人、FW田中順也に、MFレアンドロ・ドミンゲスと、ふた桁得点が狙える選手が、3、4人いるのは心強い。

 3位は、ゼロックス・スーパーカップですでにチームが仕上がっていたサンフレッチェ広島。GK林卓人(ベガルタ仙台→)、MF柴崎晃誠(徳島ヴォルティス→)、両サイドこなせるMF柏好文(ヴァンフォーレ甲府→)など効果的な補強をし、若手も成長して、プラス材料がたくさんある。ただ、3連覇というのは並大抵のことではない。対戦チームのマークも一層厳しくなるので、優勝は厳しいと思って評価を下げた。

 ダークホースは、本来上位にいるべきチームだと思うFC東京。イタリア人監督(マッシモ・フィッカデンティ)になって守備面が向上し、結果を出せるように思う。他では、J2から昇格したヴィッセル神戸。J経験豊富な外国人選手を各ポジションに補強して、前評判以上の結果を残しそうな雰囲気がある。

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