サガン鳥栖・豊田陽平が語る「天皇杯で結果を出してW杯へ」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by GettyImages

 12月22日、サガン鳥栖は天皇杯の準決勝進出を懸け、川崎フロンターレを本拠地ベストアメニティスタジアムで迎え撃つ。

「ここまで勝ち残ったわけだから、やっぱりタイトルを取りたいですね。準々決勝はベアスタなんで、有利に戦えますから。ホームで負けられない」

 長いリーグ戦を終えた後だけに疲労の蓄積を感じていたが、豊田陽平は眼前の戦いに腹を固めるように言った。

今季はJリーグで20ゴールをあげた豊田陽平(サガン鳥栖)今季はJリーグで20ゴールをあげた豊田陽平(サガン鳥栖) 日本代表FWとしてブラジルW杯メンバー入りを目論む豊田にとって、リーグ戦後は本来、休息が望ましい。天皇杯ベスト8以外のチームは最終節(12月7日)後にオフに入っており、1月15日(この前後がJ1クラブの平均的始動日)まで約1ヵ月休める。だが天皇杯に残ると、旅行など休暇の予定は立たず、決勝まで進めば始動日を遅らせても休みは約2週間ほど。肉体のメンテナンスを考えると好ましくはない。

 しかしW杯メンバー滑り込みを狙う豊田にとって、元旦まで勝ち進めば代表入りへ絶好のアピールになるはずだ。

「やっぱり、FWはゴールという結果。そこで示すしかないと思っています」

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