2013.12.03

磐田のJ2降格は「サッカー王国・静岡」の凋落が原因!?

  • 望月文夫●文 text by Mochizuki Fumio
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 その影響もあってか、トッププロで活躍する選手の数も減っていった。小野、高原ら「黄金世代」から以前は、静岡の高校から毎年のようにスター選手が生まれていた。選手の質、層も厚く、静岡の高校出身選手が日本代表でも活躍。日本が初めてW杯に出場した1998年フランス大会では、10名の選手がメンバーに名を連ねた。それが、2006年ドイツ大会では3人、2010年の南アフリカ大会では4人と減って、今年11月の欧州遠征に臨んだ日本代表には、静岡の高校出身選手は長谷部誠(藤枝東)と内田篤人(清水東)のふたりだけだった(表2)。

表2。日本代表メンバーからも静岡の高校出身選手の名がどんどん消えていった。 Jリーグの各クラブを見ても同様で、とりわけ地元の磐田や清水が最も強かった頃は、ほとんどが県内の高校出身者だった。そして、彼らがチームを引っ張って、リーグの頂点にも立った。が、今季の磐田にしろ、清水にしろ、各々のユース上がりの選手を含めても静岡の高校出身者の数は、スタメンで見れば半分にも満たない(表3)。結果、磐田はJ2に降格し、清水は10位前後の順位を推移して低迷している。

表3。2ステージ制だったJリーグの両ステージを制した2002年の磐田と、初のステージ優勝を果たした1999年の清水という、それぞれが最も強かったと思われる頃と現在のメンバー構成比較。ともに現在は地元選手の数が激減している。 そうした現状を踏まえると、前出の関係者の指摘は、あながち的外れとは言えないかもしれない。