なぜザックジャパンのサイド攻撃は減ったのか?

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 10月のセルビア戦、ベラルーシ戦で連敗し、結果を出せなかったザックジャパン。攻撃が中央に偏り、守備だけでなく、攻撃面の課題も指摘され始めている。

日本はベラルーシ戦で中央突破を狙うも、相手DFに阻まれてノーゴールに終わった日本はベラルーシ戦で中央突破を狙うも、相手DFに阻まれてノーゴールに終わった アジアでの戦いであれば、相手DFが中央を固めて密集していても突破することは可能かもしれないが、ヨーロッパや南米の強豪が相手になると、日本は思うようにプレイさせてもらえない。フィニッシュまでもっていっても、シュートコースがなくなっていたり、シュートを打ったとしても、キーパーの正面になる守備を、強豪はしてくる。

 一番危険なエリアはゴール前であり、相手DF陣はそこを固めてくる。サイドは多少やられてもいいと考え、中央の扉を閉めてカギをかける。それが守備の常識だ。また守る側からすれば、正面から攻められる場合、人とボールを同時にケアできるので守りやすいということもある。

 W杯本大会で、強豪相手にゴール前の密集地帯を中央から突破するためには、非常に高い技術が必要になるが、スペイン代表でも、中央突破でゴールを決めることはかなり難しいだろう。

 10月のW杯予選、スペイン対ベラルーシ戦のように(2-1でスペインが勝利)、世界王者スペインでも、中央をうまく崩せないことが多々ある。このときのスペインはベラルーシDFに中央を固められて攻めあぐねたが、そのとき、ヘスス・ナバスをサイドに張らせて、そこからドリブルで仕掛けてサイドをえぐり、揺さぶりをかけた。

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