柏対鳥栖で「東アジア組」が激突。代表入りへアピールできたのは誰か?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by AFLOSPORT

 J1第19節、柏対鳥栖は2-1で柏が勝利。ホームのサポーターに歓喜をもたらす2ゴールを決めたのは、東アジアカップ中国戦で代表初ゴールを記録したばかりの工藤壮人だった。

 柏にとっては、決して楽な試合ではなかった。

「球際が強い鳥栖が相手でタフなゲームになる」と予想していた柏のネルシーニョ監督は、前半の試合展開についてこう振り返る。

柏対鳥栖で2ゴールを決めた工藤壮人。東アジア杯組の各選手が再び代表に入るためにアピールを続けている柏対鳥栖で2ゴールを決めた工藤壮人。東アジア杯組の各選手が再び代表に入るためにアピールを続けている「ボールを奪ったところで多くのファールを受け、(攻撃が)リズムアップするところを作れなかった」

 確かに、この日の柏は優勢に試合を進めているようでいて、なかなかチャンスが作れなかった。前半のなかばあたりからは、むしろシンプルにロングボールを前線へ入れて攻める鳥栖のほうに、シュートシーンが立て続けに見られるようになっていた。

 そんな試合展開だったからこそ、値千金だったのが29分の工藤の先制ゴールである。殊勲の背番号9が振り返る。

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