2013.08.02

漫画家とノンフィクション作家が語る「サッカー選手の描き方」

――中村さんは光と影なら光のほうを描きたいとおっしゃっていますね。

中村 光のほうが好きなのは確かです。暗部を描いて人を嫌な気持ちにさせるのもすごいことですが、僕はそれは好きじゃない。人の気持ちは明るいほうに向いていてほしいし、そういう希望を持たせるような作品を描いていきたいと思います。ただ、光を描くにはそれなりに影もないといけない。正直、今の僕の作品には光が照りすぎるとも思っています。

小宮 登場人物がみな笑顔じゃないですか。羨ましいですよ。僕が書いたものは、僕の性格のせいなのか、笑いがないんです(笑)。

中村 でも小宮さんの作品は暗くないですよ。『アンチ・ドロップアウト』は、きれいごととは違う、リアルな希望を照らしていると思います。

小宮 僕は最初『1/11』を読み始めた時、ソラ君みたいな子はいるはずないだろうと思ったんです。ところが読み進むと、ストーリーがつながってリアルになっていく。漫画ってすごいなと思いました。

中村 そう言っていただけるような漫画を、これからも描いていきたいと思います。

――今日はどうもありがとうございました。

■8月4日発売■
『1/11 じゅういちぶんのいち 6』

ジャンプSQにて大好評連載中!

様々な情景を清冽に描くサッカードラマ連作シリーズ
単行本第六巻

>>詳しくはこちら


  
■好評発売中■
『フットボール・ラブ ~俺たちはサッカーをあきらめない~』
豊田陽平ら8人のJリーガーの物語

ケガやチーム事情によって崖っぷちに立たされながら、それでもサッカーを諦めない8人の元日本代表の不屈の物語。松田直樹最後のノンフィクションと、彼の遺族のインタビューも収録。
>>詳しくはこちら

関連記事