2013.06.11

日本代表がアウェーで苦戦する理由

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「黄金世代」と言われる、遠藤保仁、小野伸二、高原直泰、稲本潤一らの世代は、U-20W杯(ワールドユース)ナイジェリア大会に出場し、アフリカのタフな環境を19、20歳のころに経験した。その経験があるからこそ、今も海外や大舞台でいいパフォーマンスが発揮できるのだと思う。

 彼らの世代のように、国内に優秀な外国チームを呼ぶよりも、自分たちから海外へ行って試合をすることは、非常に価値のあることだ。日本では経験できないこと、予測できないことが、アウェーには数多くある。U-20以下の年代から、アウェーで戦うことの難しさを体験しておけば、上の年代の代表チームになっても役に立つ。

 私自身は、国内でプレイしていたので代表遠征に行かなければ分からないことがたくさんあった。ワールドカップ予選では、選手同士の体のぶつけ方、ジャッジの判断基準など、違いを感じることが多くあった。だからこそ、国際経験がどれだけ重要か身に沁みている。

 ザッケローニ監督が欧州組を重用する理由のひとつは、選手個々の能力の高さはもちろんだが、彼らがより多くの国際経験を積んでいるという面もあるだろう。日本代表は、国際試合をするための集団なのだから、欧州リーグという国際舞台でプレイしている選手を呼ぶのは、ある意味当然ともいえる。

 今、日本代表には海外組が増え、これから国際舞台での経験値が高い選手がさらに増えていくだろう。アウェーでの戦いへの適応力は間違いなくレベルアップしている。

 アウェーの厳しいピッチでも勝利して、対戦相手のサポーターを黙らせる。そういうタフな選手が、これからも数多く育ってきてほしい。

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