躍動するミスター・セレッソ。柿谷曜一朗を代表に呼ぶなら「今」だ (3ページ目)

  • 前田敏勝●文 text by Maeda Toshikatsu
  • photo by Takahashi Manabu

 一方で、チームの指揮官であるレヴィー・クルピ監督は、柿谷がどんなに活躍しても叱咤し続けている。
「(柿谷は)もっともっといいプレイができるし、もっといい数字が残せる。本人が思っている以上に、より強い意識を持てば、もっとゴールという結果につながるはずだ」と。

 だがそれは、柿谷の実力を認めているからに他ならない。クルピ監督は、代表入りする前の香川にも、乾にも、清武にも、「結果を出せ」と同じ注文を繰り返してきた。そして、彼らは代表入りし、世界に羽ばたいていった。言い換えれば、柿谷も代表入りの準備はすでに整っているということだ。

 クルピ監督はこうも言っている。
「曜一朗が、15点くらい取れば、日本代表も放っておかないだろう」

 リーグ3分の1を消化して、その半分のゴールを記録している柿谷。ザッケローニ監督が彼を呼ぶタイミングは、文字通り「今」なのではないだろうか。

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