【ACL】浦和の奮起に期待。Jリーグ勢のタイトル奪回はなるか?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 ここまでの浦和を象徴するような試合となったのが、4月3日に行なわれた第3節、全北現代(韓国)とのホームゲームだろう。浦和は前半、優勢に試合を進め、多くの決定機を作りながらも1点しか取れずにいると、後半に3点を失い、逆転負けを喫した。

 ペトロヴィッチ監督は試合後、「すべては手の内にあったはずだが、何も手に入らなかった」と言い、こう語っている。

「前半のうちに試合を決めなければいけなかった。後半すぐに追いつかれ、非常にナイーブになり、チームとして普段やっていることができなくなった」

 試合内容は決して悪くない。だが、指揮官の言葉にもあるように、何かをきっかけに普段やっていることができなくなる。そんな歯がゆい試合が、浦和には目立つ。

 今季の浦和は、ACL出場の4クラブにとどまらず、J1全18クラブを見渡しても、柏とともに戦力の充実が際立つ。しかも、過去に出場したACLでは、07年優勝、08年ベスト4と、常に実績を残してきている。それほどの存在であるクラブが一次リーグ敗退に終わるようでは、やはりJリーグ勢のタイトル奪回はおぼつかない。

 ACL1次リーグも残すところ2試合のみ。好調・柏に今後の期待が高まる一方で、浦和にもJリーグ上位クラブとしての踏ん張りを見せてもらいたい。

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