【フットサル】史上初の快挙をもたらしたカズ。ベスト8入りも夢じゃない (3ページ目)

  • 北 健一郎●文 text by Kita Kenichiro
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 とはいえ、カズ自身はピッチの外の貢献度だけを評価されてもうれしくはないだろう。W杯のピッチに立つ中で、フットサルプレイヤーとしての欲求も日増しに高まっているようだ。

「日本代表で常にやってきているメンバーの戦術の理解度には、この短い期間で追いつけるわけがないんですけど、できるだけ自分がそのピッチに立ったときには、ベストを尽くせるように準備している。こっち(タイ)に来てからも毎日、コーチの部屋でいろいろなシステムのビデオを見せてもらったり、自分のプレイを何回も見て、悪いところやもっとこうしたほうがいいというのを教えてもらったりして、自分なりに動き方などを実践しています。僕の中には『もっとやりたい』という思いがあるので」

 決勝トーナメント1回戦の相手は、ウクライナもしくはグループBの1位(11月8日深夜に決定。スペイン、イラン、パナマのいずれか)。もしもウクライナになれば、カズにとっては親善試合でフットサル初ゴールを決めた相手になる。決戦の舞台は、11月11日。まさに背番号11の“カズの日”に日本中が期待するカズゴールが見られるかもしれない。

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