【Jリーグ】清水vs鹿島。
ナビスコカップ決勝は高校選手権の得点王に注目!

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

昨年のナビスコカップでMVPに輝いた大迫勇也。大前元紀とのゴール対決は必見だ昨年のナビスコカップでMVPに輝いた大迫勇也。大前元紀とのゴール対決は必見だ かつて全国高校サッカー選手権を沸かせたふたりのヒーローが、それぞれのクラブでエースに成長し、国立の大舞台に帰ってくる。2007年度の得点王(当時・流経大柏高)の清水エスパルス・大前元紀と、2008年度の得点王(当時・鹿児島城西高)の鹿島アントラーズ・大迫勇也――。両クラブをナビスコカップの決勝に導いたのは、間違いなくこのふたりの若きストライカーだ。

 1993年のJリーグ開幕に先立ち、1992年から開催されているナビスコカップ。その記念すべき第20回大会のファイナルが、11月3日に国立競技場で、清水と鹿島によって争われる。

 清水が決勝に進出するのは、5度目のことだ。栄えある第1回のファイナリストになったが、ヴェルディ川崎の前に涙を呑んだ。翌年も決勝でV川崎に敗れ、1996年大会、3度目の正直でV川崎にリベンジを果たした。その後、2008年も決勝に進出したが大分トリニータに敗れたため、優勝すれば16年ぶりの戴冠となる。

 一方、8回目の決勝進出となった鹿島は、ディフェンディングチャンピオンとして連覇を狙う。初めて決勝まで辿り着いたのは、1997年。ジュビロ磐田を破ってカップを掲げると、2000年、2002年、そして昨年と、4度の優勝を経験している。

 両クラブの決勝までの歩みを振り返ると、いずれも準決勝が最大の山場だった。

 FC東京と対戦した清水は、敵地に乗り込んだ第1戦を1-2で落としてしまう。この危機からチームを救ったのが、大前だった。ホームで迎えた第2戦で、大前はハットトリックを達成。清水はトータルスコアを4-2にして、決勝への切符を手に入れた。

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