【フットサル】やはり『キング』。ブラジル戦でカズが示したフットサル力
とはいえ、カズは相手の強烈なフリーキックを顔面ブロックしたり、ベンチにいる間も選手に声をかけて、チームを鼓舞し続けた。一度はブラジルに逆転を許したものの、セットプレイから小曽戸のゴールで追いつき、ブラジルの猛攻を守護神・川原永光のセーブで凌ぎ切った日本は、フットサル代表史上初めてブラジルと引き分けた。すべてをカズ効果というつもりはないが、チーム全体が最後まで落ちずに戦えた背景に、45歳の“キング”と、この男を見るために集まった何千人もの観衆の後押しがあったことは間違いない。
ミゲル監督は「戦術的によりオートマチックにやらなければいけないところや、守備面ではブラジルの選手の速さに戸惑った面もあったが、攻撃面では良いパフォーマンスをしていた」とカズのプレイに高評価を与えた。
スタンドから試合を見守った、元フットサル日本代表の金山友紀(ペスカドーラ町田)も、代表デビュー戦で見せ場を作ったカズを称えた。
「今日のカズさんのプレイを見ていると、フットサルにおけるディフェンスの重要性や、切り替えの速さ、ちょっとしたところでやられる怖さなどの“免疫力”がついてきているな、と思いました。ブラジルのような強豪相手には、他の人がカバーし切れない局面がいっぱいある。そういうところで責任感を持ってやっていたし、フットサルに慣れてきていると感じました」
この日、カズがピッチでプレイしたのは、およそ7分間だった。だが、代表の戦力であることを証明し、本番への期待を膨らませた。
フットサル日本代表 今後の主な予定
10月27日 親善試合vsウクライナ(北海道・旭川大雪アリーナ)
FIFAフットサルW杯(11月1日~18日/タイ)
11月1日 グループステージ第1戦vsブラジル
11月4日 グループステージ第2戦vsポルトガル
11月7日 グループステージ第3戦vsリビア
11月11日or12日 決勝トーナメント1回戦
11月14日 準々決勝
11月16日 準決勝
11月18日 決勝/3位決定戦
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