【Jリーグ】西野監督は、神戸をどう変えていくのか?

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Nikkan sports

神戸の指揮を執ることになった西野朗監督(右)。三木谷浩史オーナー(左)と固い握手をかわす。神戸の指揮を執ることになった西野朗監督(右)。三木谷浩史オーナー(左)と固い握手をかわす。 5月26日の鹿島アントラーズ戦で、西野朗監督が率いる新生ヴィッセル神戸が出航する。

 アトランタ五輪代表、柏レイソルの監督を務め、その後、ガンバ大阪で指揮を執った10年間では、リーグ優勝(2005年)をはじめ、AFCチャンピオンズリーグ(2008年)、ナビスコ杯(2007年)、天皇杯(2008年、2009年)と、すべての主要タイトルを制覇。実績と経験を兼ね備えた指揮官だけに、"神戸再生"に大きな期待が寄せられている。

 はたして、西野監督は、神戸をどう変えていくのだろうか。

「チーム作りのうえで、非常に重要なのは、チームのスタイルである」

 これは、ガンバ時代から西野監督が言い続けてきたことである。これを貫いたからこそ、ガンバに攻撃サッカーが定着し、選手のよりどころとなり、数々のタイトルを獲得することができた。それゆえ今回も、このチームの核となる部分から着手するに違いない。

 そこで注目されるのが、神戸でも、西野監督の代名詞のようになっている、ポゼッションサッカーを目指すのか、という点だ。が、これは否だろう。

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