【Jリーグ】バルセロナと同じ布陣。清水が展開するゴトビ監督の攻撃的サッカー

  • photo by Fujita Masato

フォーメーション進化論 vol.16
第6節終了時点でリーグ6位。ゴトビ監督の志向するサッカーが浸透してきた清水エスパルス第6節終了時点でリーグ6位。ゴトビ監督の志向するサッカーが浸透してきた清水エスパルス
 アフシン・ゴトビ監督が就任して2年目の今シーズン、清水は監督の狙いがチームに浸透してきて選手の動きがスムーズになってきた。

 基本のフォーメーションは4-3-3。バルセロナも採用している布陣とほぼ同じで、「現代的なサッカー」と言うべきスタイルだ。

 たとえば、第3節の柏戦は、負けたとはいえ昨年の王者である柏を圧倒していたし、いいサッカーを展開していたと思う。何よりも個々の選手の動きに迷いがないし、オートマティックに動いている。
 
 センターバック③④は平岡康裕がケガで離脱しているので、昨シーズンアンカーを務めていたカルフィン・ヨンアピンが岩下敬輔とコンビを組み、右SBは甲府から移籍してきた吉田豊、左には今季から加入した李記帝(リ・キジェ)が入っている。

4-3-3は今季のバルセロナも採用している4-3-3は今季のバルセロナも採用している 中盤は、村松大輔がアンカー、その前⑦⑧には新戦力の河井陽介や、ベテランの小野伸二が起用され、枝村匠馬、小林大悟らが出場することもある。新戦力の河井は運動量のあるいい選手で、小柄だが「サッカー知能指数」が高い頭のいい選手という印象だ。中盤はこの河井が入ったことで選手層が厚くなったと思う。

 前線には、アレックス、または高原直泰がトップにいて、サイドは高木俊幸と大前元紀が左右に張り出す。

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