2012.01.27

戦力は十分。関塚ジャパンのストロングポイントは豊富なアタッカー陣

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 あとは本大会でのオーバーエイジ枠をどう使うかだが、名前があがっている遠藤保仁のほか、CBの今野泰幸も候補としていいのではないかと思う。ただし、能力の高いキャリアのある選手を入れたからといって必ずしもうまくいくわけではない。過去、アテネ五輪のオーバーエイジ枠で小野伸二が入ったとき、若い選手が伸二に頼ってしまい、うまく機能しなかったという印象を私は持っている。オーバーエイジ枠の選手が入ってもプラスばかりではないことも考慮すべきだろう。

 ロンドン五輪は女子サッカーの注目度が高いが、男子も出場権を獲得するために、次のシリア戦(2月5日。ヨルダンで開催)でも勝ち点を積み上げて本大会出場権に王手をかけてほしいところだ。

 五輪予選でもW杯予選でも、アジアの国と戦う予選は、日本が格上であることが多く、相手が守備を固めてくることがほとんど。そこがアジア予選の難しさで、相手のカウンターに十分警戒しながら、確実に勝利を重ねていかなくてはいけない。そのため、攻撃的にいって足元をすくわれることがないように、関塚監督も手堅いスタイルになっているのだと思う。

 しかし、本大会は格上のチームとの対戦が多い。そのため、メンバーの構成も含めて、戦い方はアジア予選のときとはまた少し違ったものになるだろう。

 この世代は五輪に出て活躍することが最終目的ではない。もちろん五輪はひとつの目標だが、五輪本大会は将来、フル代表でいい成績を残すためのステップアップの場でもある。ロンドン五輪は若い選手がより成長するための舞台であり、刺激を得るためにも出場することが重要。選手はいろんな対戦相手との戦いを勝ち抜いて1試合でも多く経験を積み、次のW杯ブラジル大会、さらに次のW杯ロシア大会でその経験をいかしてほしい。

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