2012.01.27

戦力は十分。関塚ジャパンのストロングポイントは豊富なアタッカー陣

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

攻撃時はサイドバックのどちらかが攻撃参加する。このとき、両ボランチがサイドのスペースをケアしてカバーに入る。また、前線のサイドアタッカーは中央に動いて前線にスペースをつくる

 2011シーズン、鹿島では完全にスタメンというわけではなかったが、今季は試合に出るのは当たり前で、「自分が活躍してチームを勝たせる」というぐらいの気概を持ってほしいし、ゴールを決めることにもっと貪欲になって、相手にとって怖さのある選手になってほしい。「コイツにちょっとでも時間とスペースを与えたら、やられる」と相手チームに思わせる選手になって、五輪代表での活躍にも期待したい。

 また、攻撃ということについては、日本にイブラヒモビッチのような「大きくて速くてうまくて強い選手」はなかなかいないのだから、日本人だからこその機動力をいかす方法、方策を見つけないといけない。そう考えたときに、香川のように周囲とのコンビネーションと前を向くスピードを武器に世界トップレベルで通用する選手が日本にはいるのだから、そうした特長を生かした攻撃スタイルを考えていくべきだと思う。

 ただ、いい形をつくってチャンスができても、点をとれなければ何の意味もない。サッカーはゴールをとるスポーツであり、目的はあくまでもゴールを決めること。アタッカーはゴールをとるためにどうすればいいかを追求していってほしい。

 五輪などの国際大会は、やはり国際経験のある選手の存在がカギになる。昨年の女子のワールドカップで、安藤梢(デュイスブルク)が「ドイツでプレイしているので、対戦するドイツ代表には知っている選手が多い」と言っていたように、欧州や南米、アフリカの選手のプレイスタイルやスピード、フィジカルの強さを知っているかどうかは非常に重要だ。

 私が20代だったころは、そうした海外での経験を積める機会はほとんどなかった。だから、欧州や南米のチームや代表と初めて対戦したときなどは、そのスピードや当たりの強さに驚いて、それに慣れたころには試合が終わっていたりした。

 しかし、今は五輪代表世代でも、そういう海外の当たりの強さや厳しさを知っている選手が増えてきている。とくに欧州にいる選手は、日々アウェーにいるようなもの。評価のされ方も厳しいし、結果を出さなければ次の試合には出られない。そういう経験をしているかどうかは、国際大会に出場したときに大きな違いとなってくるはずだ。

 現在の五輪代表世代は、ワールドユースに出ていない世代と言われるが、反面、国際舞台に出られなかった悔しさを持っているのだから、悔しさをエネルギーに替えられるチャンスととらえ、強さに変えていけばいい。