戦力は十分。関塚ジャパンのストロングポイントは豊富なアタッカー陣

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

基本は4-2-3-1。五輪予選では手堅い戦い方で勝ち点を積み上げている基本は4-2-3-1。五輪予選では手堅い戦い方で勝ち点を積み上げている

 守備面に関しては、GKは権田修一、CB③④が濱田水輝と鈴木大輔、SBは右に酒井宏樹、左に比嘉祐介、ボランチ⑥⑦は山村和也と扇原貴宏が先発することが多い。それぞれバックアップメンバーもいるので、前線以外でもコマは揃っている。J1でスタメンをはれる選手ばかりで、経験を積んでいる選手が多い。また、山本康裕のように複数のポジションをこなせる選手もいる。

 攻撃のときはサイドバックが高い位置をとることが多い。このとき、ボランチとCBの4人がバランスをとる。攻撃参加ということでは、とくに酒井宏樹の強さが魅力的だ。所属している柏レイソルのレアンドロ・ドミンゲスのようにキープできる選手が中盤にいれば、酒井のよさはさらに生きてくるだろう。その点、清武がいれば酒井が前線に上がる時間ができるので、中盤にボールを当ててから、酒井は安心して上がっていける。

 攻撃のひとつのアクセントとして、ボランチで左利きの扇原もポイントだと思う。扇原は身体も大きく、展開力もあるので、山村とバランスをとりながらふたりでゲームを組み立てることができるはずだ。

 あとは、ワントップの大迫勇也が攻撃の起点になれるかどうかに注目したい。どんなスタイルのサッカーをするにしても、前線にボールがおさまらないと攻め上がることは難しいからだ。

 大迫は高校卒業後に鹿島に入団して3年がたち、順調に成長していると思う。スピード、フィジカル、生活スタイルなど、プロのトップレベルに慣れて順応しているし、ボールのキープや、おさめかたもうまい。

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