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サッカー日本代表に過去の試合で見られなかった現象 スタッツは低調で遅攻ができなくなっている

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

 日本にとって来年のW杯本番に向け年内最後の強化試合となったボリビアとの一戦は、4日前のガーナ戦に続くクリーンシートを達成した日本が、3-0で勝利を収めた。

 ただ、スコア的にはほぼ完璧と言える一方で、試合内容を直視してみると少し違った印象を受けたのも確かだった。この点については試合後の記者会見で森保一監督も、「なかなか自分たちのコントロール下に置けないような試合」だったと振り返っている。

後半、中村敬斗らのゴールで勝負を決定づけた日本だったが...... photo by Sano Miki後半、中村敬斗らのゴールで勝負を決定づけた日本だったが...... photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る 実際に公式記録のスタッツでも、ボール支配率は日本が45.3%とボリビアを下回り、シュート数も9本だった日本に対してボリビアは10本を記録した。とりわけ後半だけで見ると、ボール支配率は38.6%(日本)対61.4%(ボリビア)で、シュート数も4本(日本)対8本(ボリビア)と、いずれもボリビアに軍配。加えて、ガーナ戦で評価を高めたデュエル勝利率においても47%対53%(前半は50%対50%)と下回っている(SofaScore調べ)。

 もちろん、サッカーの試合はスタッツを競っているわけではないので、この試合は日本が効率よく勝利を収めたと言える。しかしながら、内容が重要になる強化試合の目的を考えると、申し分のない結果を得たこと以上に、試合の中身を反映するスタッツが低調だった原因に目を向ける必要があるだろう。

 なぜ日本は3-0で勝利しながら、ボール支配率やシュート数でボリビアを下回り、この試合を自分たちのコントロール下に置けなかったのか。今後に向けた課題を探るためにも、ピッチ上で何が起きていたのかを確認してみたい。

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著者プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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