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サッカー日本代表のブラジル戦勝利の裏で忘れてはいけないこと 奇襲だけではワールドカップベスト8は難しい (4ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

【奇襲作戦だけでは...】

 ただし、後半の戦い方がこれまで積み上げてきたサッカーでないことは明白で、ここは確認しておくべきだろう。そもそも、奇襲作戦だけではベスト8以上の成績は難しいというカタールW杯後の反省があったからこそ、第2次森保ジャパンではこれまで主導権を握って主体的に戦えるチームを目指してきた経緯がある。それは、試合後の森保監督のコメントにも表われている。

 確かにブラジルから歴史に残る1勝を挙げたことは喜ばしいが、その原点を忘れてしまっては、元の木阿弥。来月の強化試合では、その原点を基準にして、試合内容から強化の進捗を確認してみたい。

著者プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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