サッカー日本代表がメキシコ相手にドロー 収穫はあったが、強豪相手に「いい試合だった」で満足する時代は終わった
難敵メキシコと対戦した日本代表 MEXSPORT/AFLOこの記事に関連する写真を見る 9月にアメリカで行なわれるふたつの国際親善試合を見るうえで、ワールドカップ本番に向けて確認しておきたいポイントが、大まかに2点あった。
これまでの日本代表戦(特にワールドカップ最終予選)で出場機会が少なかった選手が従来の主力組のなかに入り、どれだけのパフォーマンスを見せるのか。
また、中2日で2試合をこなすにあたり、1試合目と2試合目で大きくメンバーを入れ替えてもなお、チームとしての機能性を保てるのか。
この2点である。
ふたつ目のポイントについては、2戦目のアメリカ戦を待つことになるが、ひとつ目については、メキシコ戦で確認することができた。
というのも、今回の代表活動では、ケガやコンディション不良で招集されなかった従来の主力組が多く、これまで出場機会が少なかった選手に、図らずも出番が巡ってきたからだ。
具体的にメキシコ戦のメンバーで言えば、先発出場のDF渡辺剛、DF瀬古歩夢、交代出場のDF関根大輝、MF佐野海舟、FW町野修斗を挙げることができるだろう。
結論から言うと、先発組のふたりについては、及第点に値するものだったと言っていい。
前線の選手が守備でもハードワークできる今の日本代表にあって、この日のメキシコのように愚直にショートパスでのつなぎを狙ってくるチームは、比較的くみしやすい。そんな相性のよさも手伝い、最終ラインに位置する渡辺や瀬古が前向きにボールを奪い取るシーンは多かった。
「最初の20分はハイプレスでいこうと話をして、そこはしっかりハマったが、全部は前から行けないので、そこからローブロックやミドルブロックにうまく切り替えることができた。自分たちのゲームプランどおりで、(対戦相手の)分析がうまくいっている試合だった」(渡辺)
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